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ちょっと前に、小説買いだめしたって言ってましたよね。
あれ、ラスト1冊になっちゃいました(笑)
毎日、学校の行き帰りの電車の中と、クソおもんない授業の時に読んでます。
で、たまに露店放置しながら読んでます。
僕なりの感想を書きたいなと思います。
この人の作品は、すごくいいです。
小説という世界の中に、現実という観念を持たせないのに、妙に現実味がある。
たとえば、「人」の心理の細かい描写であったり
時代背景や、地域の特色といった、実在の物事を使ったり
使う比喩が大げさなように思えるけれど、そうではなく、普通に馴染めてイメージがしやすい
だいたい、彼女の作品は「恋」というものが関連している。
まぁこれを愛と呼ぶのかどうかよくわからないので、その変は割愛で。
ただ、恋するとかじゃなくて
人間の深層心理を抉り出すような描写をえぐりだしながら
一人の人間が成長する姿を見ている感じです。
それだけでなく、現代が抱える葛藤を見事に組み込んで
まるで、それが自分自身が抱えている悩みであるかのように感じる
そして、親しみやすく、没頭しやすい。
ドキドキする冒険や、恋に恋するなんてことは多分ないです。
これを読んで恋をしたくなりました。みたいな作品でもないと思う。
でも、考えさせられますよ。
村山由佳さんの意図かどうか知りませんが、考えてしまいます。
本当にこれでいいのか、本当にいいのだろうか・・・と。
僕をそういう物に感化されやすい人だと思ってくれてもいいですよ。
きっかけがたまたま小説なだけなんですから。
尊敬する人や、好きな人に影響されて変わるのと根本は一緒じゃないですか。
と、話が逸れてしまいましたね。
今に悩んでるとか、変えたいとかそういうこと関係なしで読んでください。
人によって感じ方は違うと思いますが、感じる人なら少し立ち止まると思います。
ただ、一つだけ注意があります。
読み終わったとの爽快感や開放感、それは保障します。
ただ、現実に戻る脱力感や終わってしまった物語の未来を想像してしまうことになりかねないですよ。
物語なら、どれも一緒ですかね(笑)